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2010-06-24 [日記]

こんにちは。
オーボエの小川綾子です。


今日から新たなリハーサル、今回は英国ロイヤル・バレエ団によるプロコフィエフの「ロミオとジュリエット」です。

今月の東京フィルはロイヤル・バレエ団の伴奏を一手に引き受けています。

バレエ音楽もオペラとはまた違った楽しみがあります。

基本的には舞曲なので一定のリズムに沿った音楽が多く、オペラのようにテンポが著しく伸びたり縮んだりはしませんが、そんな一定のリズムの音楽の中にも壮大でドラマチックな音楽が展開していき、それに踊りが相まって圧巻のステージを作り上げていきます。

またプロコフィエフの音楽は屈折したメロディが特徴的です。
とても綺麗なメロディなのですが、どこか口ずさみにくいというか、初めて聞いた人は少し音痴に聞こえるかもしれません(笑)
でもそれも全てプロコフィエフの中では計算しつくされていて、一度好きになるとになったら病みつきになってしまいます。

私もプロコフィエフの音楽は大好きです。

食べ物やお酒でも最初は癖があって慣れるまで大変ですが、いつの間にかクセになってしまうものって沢山ありますよね~

今回は誰もが知っているシェイクスピアの名作を美しくも残酷で、悲劇的に見事に音楽に表現されていて、本当に名曲中の名曲だと言えると思います。

オーケストラピットで演奏していて思うのは指揮者の重要性です。
特にバレエで大変だと思うのは、相手がダンサーだという事です。体操の選手と言っても過言ではありません。
録音とは違って生演奏は生き物ですから、リハーサルとほんの少しテンポが違うだけで数メートルの大ジャンプをしているダンサーさんの命取りになりかねません。

バレエ指揮者はダンサーの命を預かっているのです!!

それでも人間のやる事ですから、その時々で色々な事が起こるわけですが、そこを常に平常心でオーケストラとダンサーをさばく指揮者には毎回脱帽です。

バレエの公演がケガ人もなく無事に終わるとホッとします。

今回も無事に素晴らしいステージになりますように。
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